雑記帳

日々の思考記録

発想の転換が付加価値のもと

10日の日経産業で書かれていたアップルとテスラの記事になるほどと。ジョブズiPodをハードではなくソフトの集合体だと考えていたとのこと。また、最近の車では運転支援機構がついているが、テスラの場合はついていない。代わりに、買ってから後のシステムアップデートで運転支援機構が加わるとのこと。

メーカーのほとんどは自社製品をハードとしてしかとらえていないが、ソフトとしてとらえるとどうなるのか。また、一見してハードとしてしかとらえようがないと思われるもの、例えば道路や橋、オフィスビルなどをソフトの集合体としてとらえることができれば、全く違うものの見方も可能になるのではないか。

 

 

 

 

仕事のプランニングと実行は絵を書くような感じで

上司からまとまった仕事、例えば何かについて調べて意見を出してほしいなどの依頼を受けたら、どのように進めるか。大事なことはワークプラン作りと、手を動かし始めた際の初期段階での確認だと思う。

  • ワークプランを作る際の注意点は最後から作ること。最終の報告はいつ、誰あてに行うのか。ではその前段階として何日前に誰に見せるのか。その時点でほぼ出来上がっているためには、資料のあらすじ、仮説はいつまでにできていないといけないか、というふうに考える。積み上げでワークプランを作ってはいけない。
  • 手を動かし始めたら、あらすじ・仮説の段階で上司に見せて反応を確かめておく。この段階まで来られたら、8割できているのと同じ。
  • プロジェクトを通じて上司に安心してもらうためには、ワークプランの段階で最初から最後までの工程について、絵を見せるような感じで、全体をつかんでもらうこと。
  • 手を動かし始めてからも、スケッチの段階、すなわちあらすじ・仮説の段階で一度上司に見てもらうこと。ここをすっ飛ばしていきなり自分なりの構図を考えたり色塗りをしてしまうと、後から手戻りになってしまう可能性がある。

 

下っ端でもリーダーシップをとってみることが大事

自分は下っ端だからといって上司から言われたことだけをきちんとこなしているだけではいけない。自分もそうだったのでよくわかるが、上司の指示に自分なりの味付けができないか考えてみることが大事。もっとこうすれば、という案があれば上司に提案してみる。些細なことでよいので提案してみる。これもリーダーシップの一種ではある。

週末のEテレの白熱教室でも同じようなことを言っていた。「権威」や「カリスマ性」とリーダーシップは異なる。リーダーシップを持つのは上司ばかりではない。What(何をすべきか)やHow(どのようにすべきか)の意見・考えがあるところにリーダーシップもある。だから、下っ端でも日々の仕事に流されずに、自分の仕事についてWhatやHowを考えてみることが大事になる。

 

プレゼンで時間がないときは話すことを絞る

プレゼンなり資料の説明などをするときに、前の人の時間が押してしまい、予定より時間が足りなくなることがよくある。そのときに大事なことは、早口で予定通りの内容を話そうとするのではなく、話すことを絞って丁寧に、ゆっくり説明すること。

 

セブンーイレブンのターゲット

家の近くに近々セブンーイレブンが開店する。出店場所は広い団地の一角で、他のコンビニはない。しかし、隣には中堅スーパーの中規模店舗(食料品と雑貨)、地場の八百屋、魚屋、肉屋が入る小さな商業施設がある。結構な激戦区で、そこに割り込んできた形になる。ここは過去にも別のコンビニが出店して撤退するなどしているため、セブンでもうまくいくのかどうかと思っていた。しかし、今日の新聞にセブン&アイが出していた広告でわかった。「その日、わが家の玄関がセブンーイレブンになった。」うちのマンションは築30年が経過し、60歳以上の居住者が半分近くになっている。おそらく、買い物に行くのもしんどくなる人が今後は出てくる。こうした需要に既存店舗は応えられていないため、ある意味では今度の出店場所では全く競合していないことになる。

仕事には付加価値をつける

オフィスのコピー機(複合機)を入れ替えるらしい。聞こえてくる話を聞いていると、次の機種はすでに決まっているらしいが、その前段階が抜けている模様。コピー機を買うのかリースするのかは知らないが、いずれにしてもいくつかの候補を選んで、価格・性能の比較をしないといけない。その候補をいくつか選ぶためには、そもそもなんらかの価値観を持っておく必要がある。例えば今後の文書管理の方向性や社内でのコピー機に対する要望など。そういったプロセスを経て選ぶことができるし、この部分が仕事の付加価値の一つだと思う。

MBAは英語と同じ

グロービスの堀さんがMBAの有用性について説いていらっしゃる。よくMBAは役に立つのかどうなのかという話を聞くが、おそらくその問いかけ自体が適切ではない。MBAの知識があるからといって仕事ができるようになるかといえば、そうではない。仕事に大切なのは、そもそも何が問題なのか考える課題構築力、仮説を作り出す力、具体的な話を抽象化・構造化して本質を引き出す力、リーダーシップ、プレゼン力・・・・などなど。コトラーの分厚いテキストだとかNPV、5Forces、RBVの知識では決してない。だからMBAは無用なのかというとそうではなく、それは言語の一種で、MBAを持っているということは、マネジメントに関わる言語を知っているということ。それを手段にして、考え方・もののとらえ方のベースにするということ。そして世の中でマネジメントにかかわっている人にはその言語が通じやすい。英語は役に立つかという問いにあまり意味がないのと同じ。